スタッコ壁のメンテナンスポイント!劣化のサインと対応方法を解説
公開:2024.12.16 更新:2025.01.22
スタッコ壁は耐久性と重厚感が特徴の伝統的な外壁仕上げ材で、定期的なメンテナンスが必要です。チョーキングやコケ、ひび割れ、塗膜剥離には早期対応が求められ、吹き付けやコテ塗りの仕上げ方法により費用と工期が異なります。信頼できる専門業者に依頼することが重要です。
目次
安定性や耐久性の高いスタッコ壁とは?
和歌山で外壁塗装を検討している方に向けて、スタッコ壁の特徴や魅力を解説します。耐久性が高く、重厚感のある仕上がりが特徴のスタッコ壁は、近年人気の外装仕上げ材です。
◇スタッコ壁とは
スタッコ壁は、セメント、砂、石灰、水を混ぜた素材で作られる伝統的な建築仕上げ材です。「化粧漆喰」とも呼ばれ、色を調整するために顔料を加えることができます。耐久性に優れており、施工費用も比較的抑えられ、約10年の安定した耐用年数があります。
外装仕上げ材としてよく選ばれ、最近ではガラス繊維やアクリルを加えて強度を高めたり、人工大理石を混ぜて意匠性を加えるスタイルも登場しています。湿式工法に分類され、オーソドックスな外壁の仕上げ方法の一つです。
◇重厚感がある外見
スタッコ壁はその特徴的な凹凸の隆起により、外壁に使用することで重厚感を与えることができます。厚みのあるスタッコは、意匠性が高く、歴史的な建物や装飾壁画でもよく使用されています。
スタッコの仕上げ方法には「吹き放し仕上げ」と「凸部処理仕上げ」の2種類があります。吹き放し仕上げは、スタッコを吹き付けた後、何も手を加えずに仕上げる方法です。凸部処理仕上げでは、吹き付けたスタッコの凹凸をローラーで押さえて潰し、より重厚な仕上がりにすることができます。
スタッコ壁のメンテナンスのタイミングは?

スタッコ壁は美しい仕上がりと重厚感が魅力ですが、定期的なメンテナンスが欠かせません。ここでは、スタッコ壁に起こりやすいチョーキング、コケやカビ、ひび割れ、塗膜の剥離といった症状について詳しく解説し、それぞれのメンテナンス方法をご紹介します。
◇チョーキング
チョーキングは、外壁に触れた際に手に粉がつく現象で、外壁が水を弾いていないサインです。この状態が続くと、外壁に水分が溜まり、最終的には家の内部にまで浸透してしまう恐れがあります。
これにより家の寿命が短くなる可能性があるため、チョーキングが発生した場合は早急に対処することが重要です。メンテナンスには、外壁を清掃し、必要に応じて再塗装を行うことが推奨されます。
◇コケやカビ
コケやカビの発生もスタッコ壁の課題です。特に湿気の多い日陰や北側に見られやすく、緑色のコケや黒ずんだカビは、防水性の低下を示しています。これは塗膜の劣化が原因で、防水性が失われて水分を吸収してしまうためです。
コケやカビを放置すると、外壁がさらに劣化しやすくなるため、早めのメンテナンスが求められます。定期的に外壁の状態をチェックし、発生を防ぐためには防水塗装の再施工が効果的です。
◇ひび割れ
ひび割れの原因として、紫外線や風雨による経年劣化があります。外壁は長年の風雨や紫外線にさらされることで、塗膜が劣化し、ひび割れが発生します。ひび割れが放置されると、雨水が浸入し、さらに劣化が進行する可能性があります。
定期的にひび割れをチェックし、早期の補修を行うことで、劣化の進行を防ぎ、修理を簡単に保つことができます。
◇塗膜の剥離
塗膜の剥離は、経年劣化や施工不良が原因で発生します。施工不良の場合、接着剤(シーラー)の使用が不十分であることが多く、特に高圧洗浄後に剥がれが目立ちます。経年劣化による剥がれは、紫外線や風雨でモルタルとスタッコの密着が弱まることで起こります。
剥がれが見つかった場合は、早めにメンテナンスを行い、必要に応じて再塗装や補修を行うことで、外壁の耐久性を保つことが大切です。
和歌山県でのスタッコ仕上げの費用と工期の目安
スタッコ仕上げには吹き付けスタッコとコテ塗りスタッコという2種類の仕上げ方法があり、それぞれに費用や施工期間に違いがあります。ここでは、両者の費用相場や職人作業の影響について詳しく解説します。
◇費用
吹き付けスタッコ仕上げとコテ塗りスタッコ仕上げでは、費用が大きく異なります。
吹き付けスタッコ仕上げの費用相場は、吹き放し仕上げが3,500円から4,250円、凸部処理仕上げが3,800円から4,550円、小粒仕上げが2,800円から3,400円となっています。これらの価格は住宅の構造や使用する素材によって異なることがありますが、一般的な目安として参考にできます。吹き付けスタッコ仕上げは、塗料を吹き付けて外壁に厚みを持たせるため、比較的施工費用が抑えられます。
一方、コテ塗りスタッコ仕上げの費用は7,000円/㎡程度で、さらに足場費用が10〜20万円、養生や下地処理費用として5〜30万円が加わる場合があります。コテ塗り仕上げは手作業で仕上げるため、費用が高くなる傾向がありますが、デザイン性や仕上がりの質を重視する方には適した方法です。
◇職人作業のため時間がかかる
スタッコ仕上げは職人による手作業が基本となるため、費用が高くなるほか、施工期間も長くなります。
コテ塗りスタッコ仕上げは、一軒一軒手作業で仕上げるため、材料費だけでなく人件費も多くかかり、費用が高くなります。加えて、工期も長くなるため、予算とスケジュールを慎重に計画する必要があります。
吹き付けスタッコ仕上げの場合でも、工期は10日〜2週間程度が目安ですが、コテ塗り仕上げは職人の手作業によるため、さらに工期が長くなることもあります。場合によっては、2倍以上の工期がかかることもあり、慎重にスケジュールを組むことが大切です。
洋風の家を美しくリフォーム!外壁塗装のプロの技術
M様邸の外壁塗装施工の過程を見て、外観がどのように変化したのかをご紹介します。こちらでは、施工前の状態から、具体的な塗装工程、そして施工後の美しい仕上がりまでを詳しく説明します。続きを読んで、外壁塗装の専門業者に依頼する際のポイントも確認してください。
◇外壁塗装で美しい洋風の家に
M様邸の外壁塗装は、施工前の白いモルタル仕上げから大きく変化しました。新築時には美しかった外壁も、年月が経つと黒ずみや汚れが目立つようになり、風雨にさらされることで劣化が進みました。こうした経年変化は避けられませんが、外壁塗装を行うことで再生が可能です。
塗装作業は、まず下塗りから始まります。白い塗料を使って、細かい部分はハケで塗り、全体はローラーで下塗りを行います。次に、中塗りで色のついた塗料を使用し、外壁が鮮やかな黄色に変わります。この段階では塗りムラを作らないように慎重に塗装します。中塗りの出来栄えが最終的な美しさに影響するため、この工程では手を抜かずに作業が進められます。最後に上塗りを行い、ローラーで慎重に塗装します。この工程は仕上がりに大きく影響するため、熟練の職人でも緊張感を持って作業します。
施工後、M様邸は美しい黄色に仕上がり、外観が大きく変わりました。電力メーター周りのパイプ部分も同じ色で塗られ、家全体に統一感が生まれました。スタッコ仕上げは、外観の美しさを向上させるだけでなく、耐久性を大きく高めるため、外壁メンテナンスにとって重要な作業です。
◇外壁塗装は専門のプロが最適
外壁塗装を依頼する際は、専門のプロに依頼することが最良の選択肢です。塗装専門業者は、外壁塗装を専門に行っており、資格を持つ熟練の職人が揃っています。中には網戸の交換や雨樋の修理、玄関ドアの塗装、屋上の防水工事など、外壁塗装に関連するリフォーム工事も手掛ける業者も多いです。
多くの塗装専門業者は自社施工を行っており、余分な中間マージンが発生しません。これにより、支払った金額に見合った工事を提供してくれます。しかし、少数精鋭で経営している業者の中には、職人や足場専門業者に外注することもあり、その場合には中間マージンが発生する可能性もあるため、注意が必要です。
外壁塗装を依頼する際は、信頼できる専門業者を選ぶことが、品質の高い仕上がりと満足度を得るために重要です。
スタッコ壁は、セメント、砂、石灰、水を混ぜた素材で作られる伝統的な建築仕上げ材で、耐久性に優れ、重厚感が特徴です。近年ではガラス繊維やアクリルを加えて強度を高めたり、人工大理石で意匠性を加えたスタイルも登場しています。スタッコ壁は湿式工法で、約10年の耐用年数を持ち、外壁仕上げ材として人気です。仕上げ方法には「吹き放し仕上げ」と「凸部処理仕上げ」があり、どちらも重厚感を提供します。
スタッコ壁には定期的なメンテナンスが必要です。チョーキングは水分が外壁に浸透するサインで、早期対処が求められます。コケやカビは防水性の低下を示し、再施工で防ぐことができます。ひび割れは紫外線や風雨で発生し、早期の補修が重要です。また、塗膜の剥離は経年劣化や施工不良が原因で、早期の再塗装や補修が必要です。
スタッコ仕上げには吹き付けとコテ塗りの方法があり、費用に差があります。吹き付けスタッコは比較的費用を抑えられますが、コテ塗りスタッコはデザイン性が高く、費用と工期が長くなる傾向があります。和歌山での外壁塗装を検討する際には、予算やスケジュールを考慮して選択することが重要です。
外壁塗装を依頼する際は、信頼できる専門業者に依頼することが推奨されます。専門業者は資格を持つ熟練職人が揃っており、品質の高い仕上がりが期待できます。
