【外壁塗装の手引き】外壁塗装基本と流れをマスターしよう!
公開:2024.01.31 更新:2024.02.01
外壁塗装は建物の健康と美観を維持するために必要で、10年に1度のメンテナンスが理想的です。さらに、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料など外壁塗装に使用される塗料の特徴も解説します。外壁塗装に関する知識を身につけ、大切な建物を守り、美しさを長く保つための手助けとしてご活用ください。
目次
まずは外壁塗装の基本を理解しよう
外壁は風雨や紫外線、汚れなどから建物を保護し、快適な居住環境を提供します。しかし、長年の経年劣化や気候条件の影響により、外壁の塗装が傷んでくることがあります。そのため、定期的な外壁塗装は建物の健康と美観を維持するために欠かせません。
◇外壁塗装の必要性と施工タイミング
外壁塗装は建物の見た目だけでなく建物の躯体自体の安全性にも繋がるため、必ず必要なメンテナンスです。一見するとまだ劣化の程度が少ない建物であっても、塗料の耐用年数を過ぎていたりする場合には雨漏りや大きなひび割れなどの問題が起きる前に外壁塗装をしておくことが大切です。
塗料の耐用年数を考慮すると一般的に10年に1度のペースで、外壁塗装によるメンテナンスをしておくことが理想と言えるでしょう。
◇外壁塗装用の塗料の種類と特徴
外壁塗装に使用される主要な塗料には、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料の3つの主要な種類があります。それぞれの特徴を以下に説明します。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、以前は一般的に使用されていた塗料で、独特の光沢があります。主に雨樋などの付帯部分の塗装に利用されます。ウレタン塗料は比較的安価で、伸びが良いため、小規模な塗装に向いています。しかし、耐用年数は5〜7年と短く、定期的な再塗装が必要です。
シリコン塗料
シリコン塗料は近年、多くの外壁塗装で活用されている塗料です。鮮やかなカラーバリエーションが魅力で、耐用年数は7〜10年と長めです。さらに、価格が比較的リーズナブルで、コストパフォーマンスが高いとされています。シリコン塗料は親水性があり、雨が降ることでホコリや汚れを洗い流す特徴があります。
フッ素塗料
フッ素塗料は耐用年数が長く、約15年間持続します。特に撥水効果に優れ、汚れにくい性質があります。その高い耐久性から、東京スカイツリーなどでも使用されています。ただし、価格が比較的高いため、住宅の外壁には他の塗料よりもまだ採用例が少ないです。
外壁塗装用の塗料を選ぶ際には、耐用年数、価格、耐候性、お手入れのしやすさなど、自身のニーズや予算に合わせて最適な塗料を選ぶことが大切です。建物の外観を保護し、美しさを長期間維持するために、慎重に選択しましょう。
和歌山での具体的な外壁塗装の流れ

画像出典先:フォトAC
和歌山での外壁塗装の流れは、業者とのやりとりがメインの準備と初期手続き、実際の建物への施工の2つのフェーズに分かれます。以下の流れを外壁塗装の手引きとして知っておくことで、初めての外壁塗装でもスムーズなやりとりができるでしょう。
◇準備と初期手続き
まず外壁塗装が必要となった場合には、インターネットなどで自分の住む地域にある外壁塗装を扱う業者を見つけて問い合わせを行います。問い合わせを行うと業者スタッフが外壁の状態、素地、面積等を現地調査し、建物診断書と見積書を作成します。
見積もりでは多くの場合、何パターンかの外壁塗装が提案され、予算に合った補修内容の契約をすることが可能です。また見積もりまでは無料の業者が多いため、まずは数社の見積もり比較を行うのが良いでしょう。
そして業者と補修内容が決まった時点で契約を交わし、着工日の一週間程度前までに外壁の色、屋根の色、付帯部の色などの細かい打ち合わせを行います。そして業者によって近隣挨拶を済ませた後に、外装塗装の施工となります。
◇施工の流れ
施工が始まると建物全体を覆うように足場とメッシュシートがかけられ、高圧洗浄を行います。その後外壁目地のシーリング工事やひび割れ、浮き部の補修を行い、雨水の侵入などが起きないよう下地処理を施します。
下処理が完了し塗装しない箇所のビニール養生を行うと、いよいよ塗装の工程です。塗装は外壁の下塗り、上塗り、付帯部分の塗装の順で行われます。外壁塗装は下塗りを含めて最低でも3回以上塗り重ねることで、ムラのない仕上げとなります。
外壁塗装だけでなく屋根のメンテナンスなども同時に行う場合には全ての施工が完了した後に、足場が外されて補修工事が完了となります。施工には戸建て住宅の場合で14日~20日間程度の期間を要する点を留意しておきましょう。
信頼できる業者の選び方のポイント
大切な我が家の外壁塗装を信頼できる業者に依頼するためには、相見積もりを取って数社を比較することが重要です。また評判や実績、接客態度についても確認をしておくことでより安心して依頼をすることができます。
◇必ず相見積もりをしよう
外壁塗装を検討する際、相見積もりをとることは非常に重要です。異なる業者から提供される見積もりを比較することで、外壁塗装の相場を知ることができます。これにより、適正な価格を見極めるのに役立ちます。
また、複数の業者とコミュニケーションを取ることで、担当者の対応や信頼性を評価できます。信頼性のある業者と契約することで、後悔やトラブルを避けることができます。最低でも3社の業者から見積もりを取ることが重要です。
むやみに不安をあおり、契約を急かすような業者には注意が必要です。悪徳業者の可能性もあるため、決して即決せず慎重に判断するよう心がけましょう。
◇評判と実績を確認する
外壁塗装の業者のホームページには施工実績やお客様の声などを掲載していることが多いです。しかしこれらが文章だけの場合、本当の評価なのか捏造されたものなのか判断することはできません。
そのため施工実績やお客様の声などを文章だけでなく施工時の写真や動画などと共に紹介している場合、施工技術にも自信があるといえるため安心して依頼をすることができます。
◇接客の対応もチェック
外壁塗装は専門技術であるがゆえ、素人には工事内容の全てを理解するのは難しいでしょう。そんな工事内容を説明する上で専門用語ばかりを使う営業や、質問に回答が不十分な営業には注意が必要です。
優良な業者であれば各補修内容についてメリットだけでなくデメリットについても説明がなされます。
そのため見積もりを取って説明を受ける際には、疑問を残さず契約まで進めるようわからない点は質問をし、接客の対応もチェックした上で信頼のおける業者に依頼をするようにしましょう。
外壁は風雨や紫外線、汚れから建物を守り、快適な居住環境を提供します。しかし、経年劣化や気候の影響で外壁の塗装が傷むことがあり、定期的な外壁塗装が必要です。建物の安全性や美観を保つため、一般的には10年に1度のペースで外壁塗装を行います。
外壁塗装にはウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料の3つの主要な種類があり、それぞれ特徴があります。ウレタン塗料は安価で伸びが良いが耐用年数は短い。シリコン塗料はカラーバリエーションが豊富で耐用年数が長く、価格もリーズナブル。フッ素塗料は耐久性が高いが価格が高めです。
外壁塗装の流れは、業者とのコミュニケーションを通じて準備と初期手続き、施工の2つのフェーズに分かれます。施工では足場とメッシュシートの設置から始まり、高圧洗浄、下地処理、塗装工程が行われます。最後に足場が外されて補修工事が完了します。
信頼できる業者を選ぶ際には、相見積もりを取って複数の業者を比較し、評判や実績を確認しましょう。また、業者の接客対応も重要で、説明がわかりやすく、質問に対する回答が十分であることを確認しましょう。これらのポイントを押さえて、信頼性の高い業者を選ぶことが大切です。
