建設業許可とは?和歌山で外壁塗装を依頼する際知っておきたい基礎知識
公開:2024.03.29 更新:2025.02.28
和歌山で外壁塗装を依頼する際は、建設業許可などの基礎知識を頭に入れておくと、より信頼できる業者に依頼できるでしょう。
建設業許可は、和歌山で外壁塗装を検討する際に重要な基礎知識です。この許可は、一定規模以上の建築工事を行う業者に必要で、経営能力や専任技術者の配置など厳格な審査を経て取得されます。建設業許可を持つ業者は信頼性が高く、公共工事への参加や融資の利便性が向上するのです。
また、外壁塗装を検討しているなら、建設業許可を有する業者に依頼することが安心感を得るポイントとなります。
目次
建設業許可とは?和歌山で外壁塗装を依頼する際知っておきたい基礎知識
外壁塗装は、建設工事の1種です。そのため、外壁塗装を請け負う建設業者は必ず建設業許可を取得していると思われている方も多いのではないでしょうか。建設業許可は、基本的に建設業を営む上で必要となるものですが、どんな建設業者にも必要かといわれるとそうとも限りません。
例えば、軽微な建設工事のみを請け負う場合、建設業許可は必要ないのです。ここでは、建設業許可に関する基礎知識と共に、和歌山で外壁塗装を依頼する場合の基礎知識について解説します。
◇建設業許可とは
まずは、建設業許可に関する基礎知識について解説していきましょう。建設業許可とは、基本的に建設業を営む上で必要となるもので、一定規模以上の建築工事を請け負う業者は、必ず取得しておく必要があります。
具体的にいうと、許可を取得していないと建築一式工事の場合は1,500万円 (税込) 以上、建築一式工事以外の建設業種の場合は500万円 (税込) 以上の工事を請け負うことはできません。つまり建設業許可は、軽微な建設工事のみを請け負う場合には、必要ないといった例外はあるものの、大規模な建設工事を請け負う可能性のある建設業者は、必ず取得しておくべき許可だということです。
◇建設業許可を取得する利点
建設業許可の取得では、技術のみならず、企業の会計や経営状況なども厳しく審査されるため、そう簡単に許可はおりません。そのため、建設業許可を取得していることで社会的な信用に繋がるという点は大きなメリットの1つです。また、建設業許可を取得すると、公共工事の入札に参加できる点や金融機関からの融資を受けやすくなる点も大きなメリットになりえます。
建設業許可の取得要件と取得方法

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建設業許可を取得するためにはさまざまな要件をクリアする必要があるのです。ここからは、建設業許可の種類や取得要件、取得方法について解説します。
◇建設業許可の種類
まず、建設業許可には大きく分けて「大臣許可」と「知事許可」の2種類が存在します。この2種類の違いは、複数の営業所を設ける場合にその営業所をどこに設けるのか、による違いです。例えば、東京都と埼玉県に複数の営業所を設ける場合は、営業所を2つの都道府県に設置することになるため、大臣許可を取得する必要があります。
それに対して、複数の営業所を東京都のみに設ける場合は、営業所が1つの都道府県のみに存在することになるため、申請先は都道府県知事となるわけです。
さらに建設業許可は、一式工事と専門工事の2つに分けられます。一式工事は、土木一式工事と建築一式工事の2種類、専門工事は、大工工事や屋根工事、電気工事などの全27種類です。ちなみに専門工事の中に外壁塗装という種類はなく、外壁塗装の場合は工事内容によって該当する業種の許可を取得しなければなりません。
例えば、外壁塗装に屋根の塗装も含まれる場合は、塗装工事の他に屋根工事や防水工事などの許可を取得する必要があります。
◇建設業許可の取得要件
建設業許可を受けるためには、下記の4つの要件に加え、欠格事由に該当していないというすべての要件を満たす必要があります。
・建設業に係る経営業務の管理を適正に行うに足りる能力を有する者
建設業の経営業務に関して、一定期間以上の経験を持つ人を経営業務の管理責任者として設置する必要があります。また、適正な社会保険に加入していることも必要です。
・専任技術者
専任技術者とは、一級・二級建築士や木造建築士といった申請する許可に関する国家資格保有者や十分な実務経験を有する者のことを指します。これらの専任技術者を営業所ごとに設置しなければなりません。
・誠実性
法人や個人、役職などに関係なく、契約の締結や履行に対しての誠実性が求められます。
・財産的基礎等
自己資本が500万円以上あるといったように安定した財産を保有していることも要件の1つです。
これらに加えて、建設業法第8条、同第17条に規定されている欠格事由に該当していないことも求められます。
◇建設業許可の取得方法
許可取得までの流れとしては、要件すべてに該当していることを確認して、大臣に申請するのか知事に申請するのかを確認します。申請する許可行政庁を確認したら、その行政庁のホームページから許可申請書のダウンロードが必要です。
そして添付書類を含めた申請書を作成し、許可行政庁の建設業課に書類一式を提出しましょう。その場で予備審査され、書類に問題がなければ通常約1ヶ月~3ヶ月程度で許可を受けられます。なお、申請の際には手数料の納付も必要です。
外壁塗装を依頼するなら建設業許可を取得した業者へ
和歌山で外壁塗装を依頼するなら、やはり建設業許可を取得している業者へ依頼したほうが安心です。ここからは外壁塗装を依頼する際の基礎知識について解説します。
◇建設業許可を取得した業者は信頼性が高い
建築一式工事以外の建設業種の場合、その工事が500万円以下であれば建設業許可を取得していなくても行えます。一般的な住宅の外壁塗装で、500万円を超える工事を行うことはあまりないため、建設業許可は必要ないと考えるかもしれません。
しかし、建設業許可を取得している業者は、許可取得の際に厳しい審査を通過しており、技術的にも社会的な信頼性においても高いといえます。そのため、外壁塗装を依頼する際は、建設業許可を取得している業者へ依頼するのがおすすめです。
◇本当に大丈夫?確認すべきポイント
ホームページなどで建設業許可の取得をうたっていても、それを鵜吞みにしてはいけません。建設業許可の有効期限は5年間で、期限が切れる前に更新する必要があります。業者によっては、建設業許可の有効期限が切れている場合などもあるため、下記のポイントを事前に確認しておくことが大切です。
・社名や代表者名、所在地などをチェック
業者のホームページや名刺には、建設業許可番号が掲載されています。その番号を検索し、検索結果で表示された社名や代表者名、所在地がホームページの情報と一致しているかチェックしましょう。それらが一致しない場合、その建設許可番号が自社のものではない可能性があります。
・塗装工事業の許可を受けているかチェック
外壁塗装の工事を行う場合、建設業許可の種類としては塗装工事の許可が必要です。その業者が塗装工事の許可を受けているか確認しましょう。加えてその業者が防水工事や板金工事などの建設業許可を取得しているかも確認しておくと安心です。
建設業許可は、建設業を営む事業者にとって必ず取得しなければならないというものではありませんが、工事を依頼する側としては許可を取得している業者のほうが安心です。和歌山で外壁塗装を依頼する場合は、安心して依頼できる業者かどうか見極めましょう。
建設業許可は、建設業者が一定規模以上の工事を請け負う際に必要で、大臣許可と知事許可の2種類があります。許可を受けるには、経営能力や専任技術者の配置、誠実性、財産的基礎などの要件のクリアが必要です。許可を取得すると、公共工事への参加や融資の利便性が向上します。
また、外壁塗装を依頼する際、建設業許可を取得している業者は信頼性が高いです。業者のホームページや名刺で掲載されている許可番号を確認し、社名や代表者名、所在地が一致しているかを注意深く確認しましょう。また、塗装工事の許可も重要です。その他の建設業許可も合わせて確認し、信頼できる業者に依頼しましょう。
