放置したら危険なクラックは?外壁にひびを見つけたら信頼できる外壁塗装業者へ相談
公開:2024.05.26 更新:2024.06.13
外壁にひび割れが見つかると、建物の耐久性や美観に影響を与える可能性があります。特に幅が0.3mmを超える構造クラックや開口クラックは、建物内部にまで浸水リスクを高め、建物の強度を低下させるため、早急な対処が必要です。こちらではクラックの種類や放置すると危険なクラックの見極め方について解説します。
目次
外壁にひび?クラックの概要と種類について
外壁にひび割れが見られると、不安を感じる方も多いでしょう。このひび割れは「クラック」と呼ばれ、放置すると建物の耐久性や美観に影響を与える可能性があります。クラックにはいくつかの種類があり、それぞれ原因や対策が異なります。ここでは、外壁に発生するクラックの概要とその種類について詳しく解説します。
◇クラックとは
クラックとは、建築業界で使われる用語で、建物の外壁や内壁、基礎部分、床、目地(コーキング)などにできる亀裂やひび割れを指します。これは英語の「crack」から来ています。
クラックが発生したからといってすぐに危険が生じるわけではありませんが、長期間放置するとひび割れが拡大し、建物の耐震性が低下するなどの問題が発生する可能性があります。ひどい場合には修繕が困難になることもあります。
◇クラックの種類
クラックには主に4種類があり、それぞれ発生原因や特徴が異なります。まず、構造クラックは幅0.3mm以上、深さ5mm以上の大きなひび割れで、貫通クラックとも呼ばれます。主な原因は地震の揺れや建物の劣化であり、このクラックは外壁の表面だけでなく内部にも及びます。
建物の安全性に重大な影響を与えるため、放置すると損傷が進行し、最悪の場合、建物が倒壊する危険性もあります。
次にヘアクラックは幅0.3mm以下の非常に細いひび割れで、その名の通り髪の毛ほどの細さです。このクラックはコンクリートの表面やモルタル外壁の乾燥収縮によって生じます。表面上のひび割れであるため、緊急性は低く、構造に対する影響も少ないです。
乾燥クラックは、外壁の水分蒸発や乾燥状態が続くことで発生します。コンクリートやモルタル壁が施工される際、完全に乾燥する前に水分が蒸発すると、乾燥クラックが生じます。幅は狭いものの、美観を損なうことがありますが、すぐに深刻な問題になることは少ないです。
最後に縁切れクラックについてです。縁切れクラックは、壁材と水を混ぜて塗装する湿式工法でよく見られます。本来であれば外壁全体を一気に塗り上げるべきところ、作業を途中で中断したり部分補修を行ったりすると、塗り継ぎの境が乾燥後に割れてしまいます。
これが縁切れクラックです。このクラックは特定の部分に生じるため、建物全体の構造には大きな影響を与えませんが、見た目には悪影響を及ぼします。
クラックが発生する原因

画像出典先:フォトAC
外壁にクラックが発生する原因にはさまざまな要因があります。この章では、特に多く見られる3つの主な原因について解説します。
◇経年劣化
外壁塗装にひび割れが発生する原因の一つに、経年劣化があります。外壁塗装は、時間の経過とともに徐々に劣化していきます。劣化が進行すると、塗装の機能や見た目に影響が出始め、その一つの症状としてひび割れが生じます。
外壁塗装をしてから数年後にひび割れが見られる場合、その原因は経年劣化である可能性が非常に高いです。実際、多くのひび割れはこの経年劣化によって引き起こされます。
◇施工不良
施工不良とは、塗装業者が塗装作業を適切に行わなかったことを指します。具体的には、塗料の選定ミス、塗り方の問題、下地処理の不備などが考えられます。このような不備があると、塗装をしてから数か月から1年以内にひび割れが生じることがあります。
逆に、塗装後数年経ってからひび割れが生じる場合、その原因が施工不良であることは少ないとされています。したがって、塗装後早い段階でひび割れが発生した場合は、施工不良が原因である可能性が高いといえます。
◇振動や住まいの構造のゆがみ
車や電車が通過する際には少なからず振動が生じますが、この振動が地面を通じて住まいに伝わり、結果的に外壁塗装にひび割れが発生することがあります。特に大きなトラックが通る道路沿いや電車の線路の近くに住んでいる場合、これらの振動を頻繁に受けることになります。
そのため、これらの振動が継続的に住まいに影響を与えることで、外壁塗装がひび割れやすくなります。また、住まいの構造に問題があったり、建てられている地盤に弱い箇所があると、建物が傾いてしまうことがあります。
このような場合、表層の外壁塗装だけでなく、外壁材そのものにもひび割れが生じる可能性が高くなります。地盤が不均一な場合や建物全体がストレスを受けることで、外壁塗装にひび割れが発生しやすくなります。
放置したら危険なクラックとは?見極めるポイント
外壁に見られるクラックの中には、放置すると建物の安全性に重大な影響を及ぼすものもあります。すべてのクラックが危険というわけではありませんが、見極めるためのポイントを知ることは重要です。
◇0.3mm以下のヘアークラック
ヘアークラックは、幅が0.3mm以下の非常に細いひび割れを指します。この程度のひび割れであれば、まだ内部に水が浸入しておらず、水が入りにくい状態です。そのため、すぐに大規模な修理が必要なわけではありません。
しかし、ヘアークラックは一見すると大きな問題ではないように見えますが、放置しておくと徐々に大きなクラックに進行する可能性があります。その為、将来的なリスクを考慮すると早めの対処が重要です。これにより、建物の寿命を延ばし、安全性を確保することができます。
◇0.3mmを超える場合や構造クラック・開口クラックには要注意
幅が0.3mmを超えるクラックは、構造上の懸念を引き起こす可能性があるため、専門家による点検と補修が必要です。1mmを超えると、補修だけでなく下地や構造部分の点検も不可欠です。
3mm以上のクラックは、建物内部にまで影響が及ぶ可能性が高いため、緊急の対応が必要です。構造クラックや開口クラックは建物の強度を低下させ、浸水のリスクを増大させるため、早急な対処が重要です。専門家の助言を仰ぎ、適切な措置を講じることが肝要です。
クラックを見つけたら信頼できる業者に相談
クラックを発見したら、まずは信頼できる専門業者に相談することをお勧めします。優良で信頼できる業者はクラックの種類や原因を正確に診断し、適切な修繕方法を提案してくれます。
◇適切な補修方法で補修する事が重要
ひび割れを修理する際に、誤った方法を使うと、いくつかの深刻なリスクが生じます。まず、外壁材が傷つく可能性があります。適切でない素材や手法を使うと、外壁が損傷し、見た目や耐久性が損なわれることがあります。
さらに深刻な問題は、表面のひび割れだけを修理しても、実際には外壁内部の問題が残っている場合です。外壁の裏側には防水や断熱のための層があり、これが損傷すると、建物全体の安定性や耐久性に影響を及ぼす可能性があります。修復が難しくなることもあります。
そのため、特にひび割れが一定以上の幅を持つ場合は、専門家に相談して適切な修理方法を選択することが重要です。専門家の助言や技術を利用することで、建物の損傷を最小限に抑え、より長期間安全に使用できるようになります。
◇突然訪問してくる業者には注意
クラックが目につく場合、訪問販売業者が飛び込んでくる可能性があります。彼らはこの需要に目をつけてアプローチしてくることがありますが、突然の提案に惑わされず、冷静に対処することが重要です。
和歌山の複数の業者から見積もりを取り、施工内容や価格、対応などを比較することで、最適な選択が可能です。相見積もりを取って冷静に判断する事が重要です。
外壁にひび割れが見られると不安を感じる方も多いでしょう。このひび割れは「クラック」と呼ばれ、放置すると建物の耐久性や美観に影響を与える可能性があります。クラックには構造クラック、ヘアクラック、乾燥クラック、縁切れクラックの4種類があり、それぞれ原因や対策が異なります。
発生原因には経年劣化、施工不良、振動や住まいの構造のゆがみがあり、いずれもひび割れを引き起こす要因となります。特に経年劣化は時間の経過とともに塗装が劣化し、ひび割れが生じることが一般的です。施工不良や振動、構造のゆがみもクラックの原因となります。
クラックを見つけたら、まずは信頼できる専門業者に相談し、適切な修繕方法を提案してもらうことが重要です。誤った修理方法を避けるために専門家の助言を受け、正確な対応を行うことで建物の安全性を確保することができます。
