外壁塗装で撥水効果を長続きさせる!強化処理と再塗装のポイント解説
公開:2024.12.12 更新:2025.01.22
住宅の外壁にカビが発生する原因は、湿気、汚れ、日光不足などです。湿気が多い場所や汚れが溜まった場所ではカビが繁殖しやすく、定期的な点検や再塗装が重要です。撥水塗料や外壁コーティングを使用することで、カビや劣化を防ぎ、美観を保つことができます。
目次
住宅の外壁にカビが発生!その原因は?
住宅の外壁は日々、雨や雪、湿気といった過酷な環境にさらされています。そのため、湿気が溜まりやすく、カビが発生しやすい箇所となりがちです。特に、雨が多く湿度の高い季節には注意が必要です。
◇湿気が多い
外壁に発生するカビは、主に風に乗って飛んできたカビの胞子が外壁に付着し、その後湿度や温度を利用して繁殖します。湿気が多ければ多いほど、カビの繁殖は加速し、どんどん増えていきます。
特に梅雨時期や雨が多い季節には、外壁に湿気が残りやすく、カビが生えやすくなります。隣家との間隔が狭い場所や風通しが悪い場所では、湿気がこもりやすく、カビが繁殖しやすい環境が作られます。
こうした場所では、外壁にカビが発生しやすく、見た目にも不快な状態になるだけでなく、外壁材の劣化を進める原因にもなります。そのため、風通しを良くしたり、定期的な点検や再塗装を行うことがカビの防止には効果的です。
◇汚れがある
カビの繁殖には湿度だけでなく、栄養となる汚れも大きな影響を与えます。外壁にホコリや汚れが付着していると、それらがカビにとって理想的な栄養源となり、繁殖を促進します。
特に汚れが湿気と結びつくと、カビの成長が一層進みやすくなります。外壁に付着した汚れがカビの発生源となるため、汚れが目立ってきたら早めに対処することが大切です。汚れがそのまま放置されると、カビが繁殖しやすい状況が続き、外壁の劣化が進みます。
こうした状態を放置しておくと、外壁材が傷み、塗膜が剥がれたりひび割れたりする原因となり、最終的には家全体の寿命にも影響を及ぼすことになります。定期的な塗装やメンテナンスを行い、汚れやカビの発生を防ぐことが、家を長持ちさせるためには欠かせません。
◇日光が遮られる
北側の壁やガレージのように、日光がほとんど当たらない場所は、カビが発生しやすい場所です。これらの場所は、湿気が溜まりやすく、十分に乾燥しないため、カビの繁殖には理想的な環境を提供します。一方、直射日光が当たる場所では、日光によって湿気が乾燥し、カビが発生しにくくなります。そのため、家を建てる際には、これらの特徴を考慮して設計を行うことが非常に重要です。
特に湿気が多くなる場所には、風通しや日当たりを確保する工夫をすることで、カビの発生を防ぎ、家全体のメンテナンスが楽になります。日光の当たりにくい部分には、換気を良くするための窓や通気口の設置も有効です。
撥水塗料とは?雨を弾く仕組みと用途

カビの発生を抑え、外壁を長く美しく保つためにおすすめなのが撥水塗料です。この塗料は水を弾く効果があり、外壁を守る重要な役割を果たします。
◇撥水塗料とは
撥水塗料は水滴を弾く特性を持つ塗料です。これを使用すると、雨水が壁に染み込むことなく、水滴となって外壁を流れ落ちます。防水塗料と似ていますが、防水塗料は水滴をはじく効果はなく、壁内部への水分侵入を防ぐために使用されます。また、外壁塗装には撥水塗料以外にも「親水塗料」があります。
親水塗料は水を弾かず、表面に膜を作り、汚れを洗い流す効果があります。撥水塗料は特にコンクリートの外壁に使用され、鉄筋の腐食を防ぐために役立ちます。
◇撥水塗料のメリット
撥水塗料の主な利点は高い防水性です。水分による劣化を防ぎ、外壁を守るとともに、塗膜の寿命を延ばします。また、水分が外壁表面に溜まりにくくなるため、泥やホコリが流れ落ちやすく、汚れが付きにくくなります。このため、カビや苔の繁殖も抑えることができます。
さらに、無色透明の撥水塗料を使用すれば、タイル調や木目調などのデザインを活かしつつ、外壁塗装が可能です。
外壁コーティングで汚れやカビを防ぐ!持続する美観
外壁を美しく保つためには、撥水塗料だけでなく、外壁コーティングを施す方法もあります。コーティングには様々な種類があり、それぞれの特徴を活かすことができます。
◇外壁コーティングとは
外壁コーティングは、塗装後に保護膜を塗ることで、美観を保ち、カビや苔の発生を防ぐ方法です。さまざまな種類のコーティングがあり、予算や建物の特徴、気候に合わせて選べます。
ガラスコーティングは耐摩耗性が高く、水を弾く性質を持つため、雨水や汚れの付着を防ぎます。フッ素コーティングは、紫外線からの保護効果と高い撥水性を持ち、カビや苔の発生を抑えます。さらに耐久性が高く、長期間効果が持続します。
光触媒酸化チタンコーティングは、紫外線で汚れを分解し、ナノ粒子の酸化チタンが排気ガスの除去にも効果を発揮します。シリコンコーティングは耐久性と耐紫外線性に優れ、ひび割れを防ぎます。ウレタンコーティングは耐候性と耐久性が高く、外壁をしっかり保護します。
また、アクリルコーティングは水を弾き、耐候性にも優れ、豊富なカラーバリエーションでデザイン性を重視する方に適しています。外壁コーティングは、長期的な美観維持と効果的な保護を提供します。
◇外壁コーティングのメリット
外壁コーティングに使用される素材は、いずれも撥水性に優れており、雨水や汚れを弾く効果があります。コーティングを施すことで、水分や湿気の侵入を防ぎ、カビや苔の発生も抑えます。
また、コーティングによって外壁表面が平滑になり、雨が降るたびに汚れが自然に洗い流されます。このため、外壁の維持が容易になり、美観が長期間保たれます。
外壁の再塗装のタイミングとは?
外壁を常に良好な状態に保つためには、定期的な再塗装が重要です。住まいを快適に維持し、美しい外観を保つためには、専門業者に相談するのが最適です。
◇外壁塗装は築10年を目安に
家が建ってから数年経つと、外壁にカビや汚れが目立ち始めます。外壁の再塗装時期は素人には判断しづらいですが、一般的には築10年を目安に再塗装を行うのが理想的です。
ほとんどの日本の住宅は窯業系サイディングボードを使用しており、外観を保つためには10年ごとの再塗装が推奨されます。塗料の種類によって耐久年数が異なるため、プロの意見を参考にすることが大切です。
◇防水効果は5~7年
外壁塗装は10年を目安に行うことが多いですが、防水効果を重視する場合は5〜7年ごとの再塗装が推奨されます。窯業系サイディングボードはセメントを主成分とし、工場出荷時に防水加工が施されていますが、その効果は5〜7年程度で薄れてしまいます。
豪雨の多い地域では、特に防水効果を確実に保つために定期的な再塗装が必要です。湿潤亜熱帯気候の和歌山県などでは、5〜7年ごとにプロと相談して防水効果のある塗装を施すことが勧められます。
住宅の外壁にカビが発生する原因は、湿気、汚れ、日光不足などさまざまな要因が関係しています。湿気が多い環境では、風に乗って飛んできたカビの胞子が付着し、湿度や温度を利用して繁殖します。特に梅雨時期や湿気の多い地域では、外壁に湿気が残りやすく、カビが発生しやすくなります。隣家との間隔が狭い場所や風通しの悪い場所も湿気がこもりやすく、カビの繁殖環境を作ります。このような場所では、定期的な点検や再塗装でカビの防止が重要です。
また、カビの繁殖には湿気だけでなく汚れも影響します。外壁にホコリや汚れが付着すると、それがカビにとっての栄養源となり、繁殖を促進します。汚れを放置すると、外壁の劣化が進み、最終的には家全体の寿命にも影響を与えます。そのため、汚れが目立ったら早期に対処し、定期的な塗装やメンテナンスを行うことが大切です。
日光が当たらない北側の壁やガレージは、湿気が溜まりやすくカビが発生しやすい場所です。直射日光が当たる場所では、湿気が乾燥しカビの発生が抑えられます。家を建てる際には日当たりや風通しを考慮し、カビの発生を防ぐ設計が求められます。
外壁を長く美しく保つためには、撥水塗料や外壁コーティングの使用が効果的です。撥水塗料は水滴を弾き、外壁を守る役割を果たします。また、外壁コーティングは美観を保ちながら、カビや苔の発生を防ぐ効果があります。特に、フッ素コーティングや光触媒酸化チタンコーティングは、長期的に効果を維持するためにおすすめです。
外壁塗装は、築10年を目安に行うのが理想的ですが、防水効果を重視する場合は5〜7年ごとの再塗装が推奨されます。特に湿気が多い地域では、定期的な再塗装を行うことで、防水効果を確実に維持し、外壁の劣化を防ぐことができます。
